国産素材を贅沢に使用した「Tea Macaron」 ~ 奥八女抹茶とゆず、金胡麻とあまおう ~
こんにちは、兄の達矢です。
ひと箱につまった、優しい色合いのマカロンたち。
『Tea Macaron』の中には他ではみかけないような素材の組み合わせがあるかもしれません。
そこで、今回から全3回にわたり6種のマカロンの「誕生秘話」と「詰め込んだこだわり」についてお話ししたいと思います。
初回は、旬が近づいてきた「奥八女抹茶とゆず」「金胡麻とあまおう」について。
「コクの中に感じる爽やかさ」を出すため、かなり苦労しました。
お茶屋ならではの抹茶のマカロン
お茶屋が作るマカロンですから、抹茶は外せません。
奥八女抹茶の深いコクをより多くの方に楽しんでいただきたい、という想いで、抹茶のマカロンの開発に取り組みました。
抹茶には、渋い、苦い、といったイメージが付き物ですが、奥八女の抹茶は甘みや旨みが強く、お菓子作りに適しています。
その中でも特に甘み、香り、お茶本来の味が濃い3種の抹茶をブレンドすることで、味に奥行きを出しました。
そこにアクセントとして加えたのは、愛媛県産の『多田錦』という品種のゆず。
ゆずの酸味とフルーティーな香りが、抹茶の甘みに爽やかさを加えてくれました。
果汁だけでなく細切りの果皮も織り交ぜることで、口に入れると舌の上で香りが広がるように仕上げています。
最後に苦労したのは、新鮮な抹茶の風味をお客様の元まで届けることです。
お茶の香りは繊細で、どうしても冷凍時に飛んでしまいがち。
そのため、繰り返し冷凍テストを行いながら、抹茶の分量や香りの出し方を調節しました。
最終的に、粉末の抹茶、刻んだ煎茶、煮出した煎茶という3つの方法で煎茶を織り交ぜながら風味を維持することに成功しています。
若草色の見た目は素朴ですが、お茶屋のこだわりがギュッと詰まった一粒です。
同じ土地で育った『あまおう』のマカロン
全国で愛されている大きくて真っ赤な苺『あまおう』は、八女茶と同じ福岡県産だということをみなさんご存じでしょうか?
古くから、同じ産地の食材同士は相性が良いと言われています。
ワイン好きの間ではよく知られている「テロワール(土壌)」という言葉の通り、同じ土壌で育つと共通した化合物を多く含むため、味も調和しやすいのだとか。
私たちの故郷、八女でも栽培されているあまおうを使用して、”調和”だけでなく、”驚き”や”新しい美味しさ”も生み出したいと思い、マカロンの素材に選びました。
そこで取り入れたもう一つの食材が、金胡麻です。
苺特有のジューシーな甘みと酸味に加わる、胡麻の香ばしさ。
中でも香り高い金胡麻をオーブンで煎り、程良い大きさに砕いたものをガナッシュに加えました。
さらに、コック(上下の生地)にも混ぜ込むことで、マカロンを噛んだ瞬間の口に広がる香りも計算しています。
仕上げには、淡いピンク色のマカロンの上に胡麻を数粒振りかけ、苺らしく見える遊び心を添えました。
豊かな果実の味わいを、ぜひご賞味ください。
ブレンド煎茶とご一緒に
「奥八女抹茶とゆず」「金胡麻とあまおう」この2つのマカロンのペアリングティーとしておすすめしているのが、『Tea Macaron & Tea』でマカロンと一緒にお届けしているブレンド煎茶です。
山の恵みを多分に受けたミネラルの豊富な土で育った八女の煎茶は、渋みが少なく香り豊かで優しい口当たり。
雑味のないお茶本来の旨みが、幾重にも重なったマカロンの繊細な甘みを引き立ててくれます。
寒さでついつい外出がおっくうになりがちなこの季節。
お部屋にいながら新たな美味しさに出会える、贅沢なティータイムをお過ごしください。
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