和、紡ぐ。
はじめまして、兄の達矢です。
yahime saryoは「和、紡ぐ。」という想いのもと、みなさまへ「お茶と洋菓子が織りなす至福の時間」をお届けしようとはじまりました。
yahime saryo Journalでは、お茶や洋菓子にかける想いや、兄弟ならではのお茶の楽しみ方を紡いでいきます。
今回は、立ち上げに至った経緯や、私たち兄弟の想いについてお伝えできればと思います。
家族との時間
私たち兄弟は祖父の代から続く、創業70余年のお茶農家に生まれました。
昔から父は、炎天下や大雨のなかでも昼夜問わずに茶園にでかけ、命を懸けてお茶に愛を注ぐ人でした。
そんな父は、新しいお茶ができるたびに、急須でじっくりと時間をかけてお茶を淹れてくれました。
当時のお茶の味が分からない僕達は、日々お茶を淹れてもらうことで、何が美味しいお茶なのか、その定義を教えてもらっていたように思います。
周りの友人が休みの日に、仕事の手伝いに駆り出される時には、お茶農家に生まれたことを恨むこともありました。
でも振り返ると、そんな父のお茶、そしてお茶を取り巻く家族の団欒が大好きでした。
芽生える想い
大人になるにつれ、私たちにとっての当たり前が世間では遠い昔の存在になりつつあることに気づきました。
多くの人にとって、急須を使って茶葉から淹れたお茶を飲むことは、日常とはかけ離れたものになりつつあります。
私たちはそんな現状に物寂しさを感じると同時に、「お茶を取り巻く奥の深い世界を伝えたい」そんな想いが芽生え始めました。
また2017年頃から、東京の街にさまざまなお茶カフェができ始め、新しい波が来つつあること感じました。
その時「なぜお茶農家の息子である自分がお茶を広める活動を行っていないのか、自分がやるべきことなのに。」と、もどかしくも感じたのです。
そんな想いが、yahime saryoを立ち上げる原動力となったのです。
マカロンとの出会い
お茶がこの時代でどう価値を発揮するのか、どう世間へ表現していくべきなのか。模索する日々。
そんなある日、私はふと立ち寄ったパティスリーでショーケースに綺麗に並べられた色とりどりのマカロンに目を奪われました。
「なんて美しいお菓子なのだろう、、、」
その時ふと、昔母に連れて行ってもらった和菓子屋を思い出しました。
幼い頃、ショーケースに並んだ練りきりを見て、その美しさに目を奪われたあの日。
まさにマカロンに目を奪われ、目を輝かせている私と同じでした。
お茶の愉しみ方
私たちの思う、お茶の愉しみ方は様々。
産地や品種によって異なる、香りや甘みのバランス。
食事やスイーツとのペアリングで広がる、新しい味覚の世界。
急須や湯呑みなどの茶器が織りなす、至福の空間と時間。
そんなお茶に、見た目も味もさまざまに表現することのできるマカロンを組み合わせた時、どんな世界が広がるのか。
考えただけでワクワクが止まりませんでした。
そうしてたどり着いた答え。それが
「お茶と洋菓子が織りなすティータイム」
でした。
紡ぐ、想い。
日本をはじめ世界中の人々が、日常のなかで様々な日本茶を楽しみ、こころを潤す時間を過ごして欲しい。
さらには日本茶をきっかけに、急須や湯呑みなどの日本茶を取り巻く魅力的なライフスタイルが広がり、より人々の心を満たして欲しい。
そんな想いを「和、紡ぐ。」に込め、私たちは古き良き和を現代に合わせて再提案し、これからの新しい和を未来へに紡いでいきます。
お茶で潤す世界を夢見て。