芳ばしさの中にある甘み。玉露ほうじ茶ができるまで。


こんにちは、兄の達矢です。

だんだんと寒さが厳しくなり、街にクリスマスの華やかな飾りがみられる季節となりました。

木枯らしが吹き付ける寒い日には、
かじかんだ手をあたためながら飲むお茶がより一層おいしく感じられます。

寒くなると無性に飲みたくなるお茶といえば、芳ばしい香りが魅力のほうじ茶。

なかでも、「玉露ほうじ茶」は高級茶の代名詞・玉露ならではのまろやかな甘みと、
奥深い旨みがあり寒さ深まる時期にピッタリです。

玉露ほうじ茶でしか味わえない甘みや旨みの理由は、使用する茶葉や焙じ方にあります。

今回は、玉露ほうじ茶ならではの味わいのヒミツをお伝えします。

芳醇な香りと上品な甘みを堪能できる究極のほうじ茶を作りたい


「玉露でほうじ茶を作るなんて贅沢」と思われた方も多いのではないでしょうか。

ご存知のとおり、ほうじ茶は高級茶に位置づけられるお茶ではありません。

その理由は、ほうじ茶の起源にあります。

諸説ありますが、時はさかのぼり昭和恐慌後の昭和4年ごろ。

煎茶が大量に売れ残り、処分に困った茶商が京都大学の教授に依頼し、開発したのが「ほうじ茶」だという説があります。

そんな説から世間一般には「お手頃価格で手に入る、煎茶を使った深煎りのお茶」というイメージがあるのでしょう。

お茶の保存技術が確立している現在では、煎茶でも充分おいしいほうじ茶を作れます。

しかし、私たちは甘みや旨みも感じられるほうじ茶に仕上げるため、より甘み旨みの濃厚な玉露を選んだのです。

そもそも玉露はなぜ、他の日本茶と比べて甘み旨みが強く高級茶とされているのか、みなさんはご存知でしょうか?

高級茶・玉露の甘みのヒミツ


それには大きく2つの理由があります。

1つは、玉露は煎茶よりも栽培に手間がかかること。

玉露は藁やカーテンのような布で茶園を覆い、一定期間日光を遮った被覆栽培をおこないます。

日光を遮ることで、渋み成分のカテキンの生成が抑制され、代わりに旨み成分のテアニンをたくさん含んだ、まろやかで甘みの強いお茶になります。

玉露は茶園を覆うという大変な作業を経て栽培されることから、煎茶よりも手間やコストが掛かり取引価格にも反映されるのです。

もう1つの理由は、その生産量の少なさ。

農林水産省がまとめた「茶をめぐる情勢(令和4年6月)」によると、玉露の生産割合は全体の0.7%と極わずか。

栽培に手間もコストもかかる玉露は、福岡県・京都府・静岡県を中心とした限られた産地でしか生産されないため、必然的に希少で高価なお茶となるわけです。

そんな甘みの濃厚な玉露の茎茶を最大限に生かすため、加工方法にもこだわりがあります。

高級日本茶の代表格、玉露で作った「玉露ほうじ茶」


玉露ほうじ茶は、高級茶葉として名高い玉露の茎茶を焙じたお茶です。

先述のとおり、一般的にほうじ茶といえば煎茶の茶葉を深煎りしたお茶のことを指します。

しかし、玉露ほうじ茶はあえて煎茶ではなく希少価値の高い玉露を使い、
焙じ方も茎茶の緑がほんのり残るほど浅煎りです。

浅煎りで仕上げることでコクのなかに爽やかな緑茶の風味を残し、
こだわりの二段焙煎により玉露本来の甘みと旨みを引き出しました。

煎茶では生み出せない、玉露で作ったほうじ茶ならではの甘くまろやかな口当たりと、芳ばしく豊かな香味を堪能できます。

玉露も煎茶も同じ茶樹から採れる茶葉を原材料としているのにも関わらず、味も香りも価格も大きく異なります。

そのヒミツは、茶葉の栽培方法の違いや生産地に隠されています。

 

玉露ほうじ茶の芳ばしい香り「ピラジン」によって心も体もポカポカに


ところで、ほうじ茶を飲むとホッと気持ちが和む…
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

それは気のせいではなく、ほうじ茶に含まれるリラックス効果が得られる成分
「ピラジン」が作用しているから。

ピラジンはほうじ茶独特の芳ばしい香りの由来成分で、イライラや不安感を解消し精神を安定させる働きがあります。

さらにピラジンには血行促進作用もあり寒い季節の体温維持とともに冷え性の改善も期待できます。

もちろん、玉露ほうじ茶にもピラジンが豊富に含まれるため、心を落ち着かせたい時や就寝前の一服にピッタリ!

カフェインの含有量も少ないので、子どもから年配の方まで時間を問わずお召し上がりいただけます。

玉露ほうじ茶のおいしい淹れ方


玉露ほうじ茶をおいしく淹れるコツは、茶葉を多めに使うことです。

通常120mlのお湯に対して茶葉は3gですが、少し贅沢に4gで淹れてみてください。

多めの茶葉で淹れることで玉露ほうじ茶の芳醇な香りや甘み、コクのある旨みがより一層広がります。


抽出するお湯の温度は、90度がベストです。

茶葉にお湯を注いだら、1分かけてゆっくり抽出することでより奥深い味わいに。

冬はホットで、夏は水出しで、季節を問わず1年中おいしくいただけます。

玉露ほうじ茶におすすめのペアリングマカロン


冬のひとときに、温かい玉露ほうじ茶と一緒においしいマカロンをご賞味ください。

玉露ほうじ茶のおいしさを引き立てるおすすめのペアリングマカロンは、
「玉露ほうじ茶」と「黒糖ぶどう山椒」。

お口も心も満たされる、至福のティータイムを堪能できますよ。

「玉露ほうじ茶」マカロンは、玉露ほうじ茶とマロングラッセの上品な甘さが調和するコクのある味わいです。

隠し味に加えたコーヒーがさらに豊かな風味を醸し、玉露ほうじ茶と一緒に召し上がると芳ばしい香りの余韻をより長くお楽しみいただけます。

「黒糖ぶどう山椒」マカロンは、ビターなキャラメルで黒糖ショコラを包んだ和と洋が見事に融合したおいしさです。

玉露ほうじ茶によってぶどう山椒の爽やかな香りがふわっと広がり、上品な甘みが一段と引き立ちます。

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